糸と素材(Yarn&Material)

カケラニットが使う天然素材の糸のカケラたち

 

秋冬の部

秋冬の糸 WOOL(ウール)

ウールの機能性には、

●優れた保温性

●高い防臭性

●通気性の良さ

●肌触り

防臭

 ウールの良さ(1)ニオイが気になる人も安心の "高い防臭力"

メリノウールは天然素材で免疫機能を持っているため、それ自体が防臭力を持っています。

人間は細菌が体内に侵入すると、免疫が働いてこれを無害化します。同じように、メリノウールはニオイの原因となる細菌を抑制してくれるので、不快なニオイを防げるのです。

 ウールの良さ(2)肌触り

ウール製品は「チクチクしてかゆくなりそう・・・」と思う人もいらっしゃると思います。しかし、カケラニットが使っているウールは繊維がとても細かいため、チクチクする不快感はほとんどありません。さらに、編んだあとに洗いを施してますので、とても軽くてふわっとやわらかく仕上がってます。

 

  ウールの良さ(3)寒い季節でも安心の "優れた保温性"

羊毛の繊維は、大気中の湿気を吸収して熱を発生させます。そして繊維の表面にあるスケールという鱗状の組織が、この熱を逃がさない働きを持っています。

メリノウールの繊維は、ほかの羊毛より縮れ(クリンプ)が細かく、絡み合いやすいです。そのため中にデッドエア(動かない空気)をたくさん含んでいます。デッドエアは人の体温で温まり、その温かさが今度は着ている人の体を温めてくれる、という相互効果を生みます。特にメリノウールはこの機能にとても優れていると言われています。

まるで生きていて呼吸をし、キューティクルを持つ『WOOL』素材をカケラニットは、秋冬のメイン素材として選んでいます。

 

カケラニットの春夏の部

春夏の糸 麻

 

リネンの良さ(1)  やさしい肌触り

亜麻(フラックス)を使ったリネンは麻の中でも柔らかく、さらりとして肌触りが良い素材です。

もしかすると、麻=チクチクする、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、それはリネン以外の麻のこと。亜麻(フラックス)からできたリネンは、独特のしなやかさとシャリ感があり、使うほどくったりと柔らかくなっていきます。

リネンの良さ(2)  吸水性

汗をかいても張り付かず、さらっと快適さが続くのは、リネンの吸水性のおかげです。

汗をよくかく夏の洋服にはもちろん、リネンのハンカチやタオルなどはその効果をよく発揮してくれます。

リネンの良さ(3)  すぐ乾く

リネンには発散性や通気性があり、水に濡れてもすぐ乾いてくれます。梅雨のジメジメした時期や湿気の多い夏にかけてリネンがよく使われるのは、これが理由。

例えば、シーツやベッドカバーもリネンにすると、寝ている間にたくさん汗をかいても快適に眠れます。

リネンの良さ(4) 薄地なのに丈夫で長持ち

天然繊維の中でもっとも丈夫、と言われるリネン。ヨーロッパでは嫁入り道具としてイニシャルを刺繍した白いリネンをたくさん持っていくと言われますが、そのくらいずっと使い込むことができる素材です。

また、水に濡れて強度が増すので、洗濯しても傷みにくく、気軽に何度も洗えるのもポイント。水分を吸うと繊維が膨張し、密着するのでさらに強度が増すのだそうです。

リネンの良さ(5) 使うほど柔らかく

10年後がいちばん美しいと言われる、とご紹介したリネン。使い込むことで、さらにやわらかさと光沢感が増します。

自分でお洗濯やお手入れができて、ずっと愛用できるリネンは、少しずつ変化する質感や表情を追っていくのも楽しみのひとつです。

リネンの良さ(6) 汚れにくく、抗菌性がある

リネンの繊維に含まれるペクチンの効果で、汚れが染み込みにくく、汚れても汚れが落ちやすいと言われています。白いリネンは洗うほど白く、生成り色のリネンはより風合い深くなるリネンは、清潔さが必要な場面でも活躍してくれます。

さらに繊維自体に抗菌性があり、カビや雑菌の繁殖を抑えてくれます。お餅やパンをリネンで包んでおくと、カビの発生を防げるのだそう。

リネンの良さ(7)  発色が良い

亜麻(フラックス)は発色が良い素材のため、素材本来の生成り色以外にもさまざまな色を楽しむことができます。使っていくうちに風合いが変わり、美しい色の表情の変化が楽しめるのも特徴です。

リネンの良さ(8)  通気性、保温性のバランスが良い

リネンは、夏だけの素材ではないんです。暑いとき余分な水分と熱を逃し、寒いときは熱を保ってくれるリネンは、冬にもぜひ使っていただきたい素材。リネンの繊維は中が空洞になっており空気が含まれているため、冬は体温で暖まった空気が逃げず身体を温めてくれます。

リネンの良さ(9)  羽毛が少ない

リネンの繊維に含まれるペクチンの効果で、ずっと使っても、洗っても、毛羽立ちにくいリネン。グラスをリネンで拭くと、繊維がつかず、より綺麗になります。

また、ネンは水を通すと35%程度縮みますが、パンパンと生地を広げて、伸ばすようにアイロンをかけると縮んだ生地がかなり戻ります。

脱水してそのまま干すとリネン独特のシワ感が出ますし、アイロンをかければやや光沢が出てぴしっとした感じに。お好みや使うシーンに応じて使い分けてみてください。

最も多く使われている天然繊維である綿繊維

綿は、毎日直接肌に触れる下着やTシャツなどの衣類をはじめ、シーツやタオルなど幅広い製品に使われています。暮らしの様々な場面で使われている綿は、現在日本における衣料用繊維の約4割を占めています。

 綿の特徴

◎肌ざわりが良い

◎清涼感がある

◎染色性に優れ、染めやすい

◎水、アルカリに強い

綿の構造

綿はきわめて微細な繊維で吸水性が高いので、綿の内側と外側で温度の差ができると、内側の水分を吸い取って、外側へ発散する性質があります。

そのとき熱も奪うため、すずしく感じます。

汗をかいたときに、汗を発散させようとするときに涼しく感じます。

通気性もよいので夏にはぴったりの素材といえます。